2005年10月27日

トレーニング、服従訓練という意味の勘違い

トレーニングとか躾けをすると言うと
「可哀想」と言う愛犬家って結構多いように感じます。
たぶん「力でねじ伏せておとなしくさせること」だと思っている方がそう言われると思うのですが・・・・

犬の質問コーナーにこんな回答がありました。
とっても素晴らしい回答だったのでここに載せてみます。

質問は「権威行動で噛む犬になってしまった飼い主が自分の犬をもう可愛がる気持ちが無くなったとの事です。
飼い主のお父様は罰として叩いたりしていたそうです。


回答です。
__________________________________
服従訓練を本来の意味から離れて解釈している飼い主さんが多いのですが、
犬の場合の服従訓練「力でねじ伏せておとなしくさせること」ではなく、
「人の指示や命令に従うように犬の行動をコントロールする」ことです。

犬のしつけ、服従訓練というと「叱る」ことが不可欠と考えられがちですが、
罰を多用する訓練方法は致命的な失敗を招く例が少なくありません。
危険な方法です。

特に、攻撃する犬に対して攻撃で返すと、ほとんどの犬はより強く攻撃することで対処しようとするため、とても危険です。

また、罰によって訓練しようとすると、犬は罰を与える人間の言う事だけを聞くようになりますが、これは良くありません。

犬を従わせようとする全ての人が犬に暴力を与えなければいけなくなり、
結果的に必ず犬の精神に悪影響を及ぼします

お父様は暴力を与えることで犬に「自分を噛むな」という事を教えたようですが、他の方を噛んでいますね。
これは罰を主とした訓練の典型的な失敗例と言えます。

人の指示や命令に従う訓練は、基本的に「報酬」がメインになります。
報酬には食べ物を使う場合も多いですが、食べ物をしつけに使うと「エサに釣られてしか動かない犬になる」ため良くないという説がありますがこれは間違いです。ただし報酬も正しく使わないとやはり失敗します

人と犬のコミュニケーションで大切なのは、犬の行動や習性について知識を得ることです。
犬は人間の習性や心理を自ら学んで理解することはできませんが、
人間は犬について勉強することができます。

犬を擬人化したりするような感情論は、冷たい言い方ですが、
正直言って犬の訓練には役に立ちません。
犬を「心から愛しているか」といったことをいくら考えたところで、
コミュニケーションの方法が間違っていれば犬には伝わりません。

一般開業の獣医師は、犬のしつけについての知識は様々です。
獣医師は学校で病気のことについて勉強しますが、犬のしつけや行動学についてはわずかしか習いません。

しつけに興味のある獣医師は自分であれこれ勉強しますが、
病気の方に興味が向いている獣医師はそちらをより深く勉強します。
そしてしつけに興味のある獣医師であっても、一般の飼い主さんと同じようにしつけに関しては間違った知識をもっている場合がありますので注意が必要です。

繰り返しになりますが、今のご質問者様と愛犬の困った状況を改善させる可能性のある方法は行動療法だけだと思います。
今までのしつけ方法でうまくいかなかったのですから、だまされたと思って考えてみて下さい。飼い主さんにとってもきっと役に立つと思います。
posted by marico at 14:33| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
始めまして。
「宝君」の所から お邪魔します。

本当に 犬を理解もせず、勉強もしない
飼い主さんが多くて 犬達が可哀そうです。
生まれつき脳に障害がある子は 別として
馬鹿な犬、悪い犬はいません。
犬は自分を映す 鏡です。
犬の生態と 犬種別特徴を理解していれば
コントロールは楽になるはずです。
「暴力」は 犬から取ったら 
「虐待されている。」としか とりません。
犬が 言う事を聞かないのであれば 
そこには 必ず理由が有るはずです。
飼い主ならば 犬からのサインを
見逃さないで欲しいです。
それか 犬とのコミニケーションが 
ちゃんと とれてなくて 信頼されていないのか?
(病気の 早期発見にも繋がる 大切な事です。)

我が家では この夏3頭減って、9頭になり、
内、室内犬8頭は私が世話をしています。
老犬、保護犬、障害犬と色々居ますが
結構平和に 仲良くやっています。
犬の躾、訓練は 犬に勉強させるのでは無く
飼い主さんがする 勉強だと思っています。

でも、「暴力」の飼い主さんが多いのは
昔の我が国の「軍国主義」のなごり・・・?
 
長々と 御免なさい。



Posted by エコちゃんの母 at 2005年10月29日 17:08
御免なさい。
ひょっとして やんちゃな「未来ちゃん」の
預かりかあさん?
27日のだけ読んで 思わず書いてしまいました。
と 言うのもこの夏、豆柴の「ここちゃん」も同じパターンで 
噛み付く犬になり、飼い主さんに 何度 忠告しても、指導しても 
プロを紹介しても 聞き入れてくれず
とうとう 「センターに連れて行く」
と言い出したのです。
私も退院したばかりだったので どうする事も出来ず、
「犬は全然悪く無いよ。
 今まででも 何度も言ったでしょ。
 全て 飼い主の責任だよ。
 どうしても センターに連れて行くのなら
 動物病院に説明して「安楽死」にして欲しい。
 せめて、最後位は飼い主としての
 愛情を見せてください。」
1ヶ月入院予定を 犬達が心配で
10日で逃げて帰ったところだったので
他所の子まで 守ってあげれませんでした。
その後 どうなったのかは解りませんが
悲しいのと、腹が立つのとで、今も涙が止まりません。
 
Posted by エコちゃんの母 at 2005年10月29日 17:43
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